このおでんを食べろというのか?
私の家は、夫と息子の3人暮らし。
食事は、ほぼ私が作ってきた。
55歳過ぎて、仕事もまだまだ続けないといけない今、少し夫にも手伝ってもらいたいと思うようになった。
夫も、私が仕事で自分が休みの時には作ってみようかなと言ってくれた。
そして、先日おでんを作ってもらうことにした。
おでんなら簡単だろうと私は思っていた。
買い出しメモには、
・大根
・ちくわぶ
・はんぺん
・手羽元
・こんにゃく
・魚河岸揚げ
・ウインナー
・コンブ
・おでんの素
と書いて渡した。
この箱を見れば、誰にでも作れると思っていた。
仕事を終え、お腹がすいてきたが、今日は大好きなおでんが待っているかと思うとテンションが上がっていた。
いくら料理がうまくできなくても、おでんくらい誰でも作れるだろう!と思っていた。
上の「おでんの素」には作り方がきちんと書かれているし、具の切り方が変でも味さえおでんならそうそう失敗することはないと思っていた。
さて、自宅の前につき、ドアを開けた途端、まず「焦げ臭い!」臭いがした。
テーブルの上には、ふたをしてある鍋が私の席の前に置かれていた。
多少の不安を感じながらふたを取ってみた。
夫も息子も食べ終わたようで、二階で自分の時間を過ごしていた。
台所には私一人だけだ。
そしてふたを開けた。
一体これはなんだ?
やたら黒い昆布が散らばり、はんぺんやちくわぶがぐちゃぐちゃになっている。
そして、汁がほとんどなく、下は明らかに焦げている。
食べられるものはないかと箸でさがしたら、手羽元が3本出てきた。
何とか食べられそうな具をさらに盛った。
ちなみに手前に見えるこんにゃくの裏は焦げていて表面しか食べられなかった。
う~ん、ここで夫に怒れば次から何もしてくれなくなるのはわかっているので、とりあえず、気持ちを落ち着かせてこのおでんを食べた。
でも、「ずいぶん焦げてて、あまり食べるとこないよ」とだけ言ったら、
夫は、「そう? 美味しかったけどなぁ」とのたまっていた。
おそらく、2人はまともな部分の具をほとんど食べてしまったのかもしれない。。
白いぐちゃぐちゃしたはんぺんだかちくわぶだかわからないものを口に入れ、皿を洗った。
次にこの焦げ付いた鍋を私が洗わないといけないのか? と思った。
相当焦げ付いていたため、なかなか取れないだろうと思われた。
私は、夫にではなく、いつも優しい息子に頼むことにした。
洗剤をしばらくつけてから洗ってくれた。
今回、学んだことは、夫に食事作りを頼むときは、まず私が一緒に作ろう、ということだ。
そして、その次から夫に一人で作ってもらおうと強く思った!!
料理をしない夫って、「え~?????」って思うくらい変なことしてしまうんだなぁ。