介護のお仕事はわらしべ長者
こんにちは
私は、介護の仕事を始めて1年になります。
その前までは20年以上、派遣業界でコーディネータや営業の仕事をしてきました。
7年前、ヘルパー2級の資格を取った時に出会った先生や一緒に勉強してきた人たちの前向きで元気の良い人たちに刺激され、転職するなら介護職と決めていました。
すぐに転職しなかったのは、給与面がとても安かったことで躊躇していました。
子供が大学を卒業して社会人になった時に、「セカンドステージ行ってみようかな」と思い立ち、転職したのです。
介護付きホームで、全体で200名以上の入居者様が住んでいます。
その中で私は35人くらいの入居者様をケアしています。
とても広い施設なので、移動介助だけで時間がかかってしまいます。
午前中と午後と巡回に回るのですが、要支援1~要介護5までの方がいらっしゃるので、いろいろな症状の方がいます。
比較的経済的に余裕のある方が多く、通信販売でいろいろな物を購入なさっている方が多いです。
そのため、巡回に入るたびに「そこのジュース持っていきなさい」「そこにあるお菓子持って行って」などたびたび物をもらいます。
一応、最初は断るのですが、入居者様はほとんど家の中にいるため、人と接することが少なく、誰かに喜んでもらえることに生きがいを感じているようにも見えます。
そのたびに、「ケアして物をもらって、まるでわらしべ長者のようだなぁ、」と心の中で思いながら長い廊下を歩いています。
たくさん買いすぎて賞味期限切れのものが多く、その処理に追われることもあります。
部屋は10㎡位~85㎡位といろいろとあり、マンションの中を巡回している感じです。
普通のマンションと違うのは、認知症の方が徘徊していたり、廊下で失禁している方がいたり、叫んでいる方がいることです。
でも、1年ここで就業してみて思ったのは、どんなに気むずかしい方でも笑顔を見せて、接し続ければ、その方との壁が低くなるんだなということです。
技術面でまだまだ課題の多い私ですが、奥の深いこの仕事を続けていきたいなと思ってます。