介護ロボット「SOWAN(ソワン)」は時給88円で働きます!!
こんにちは
私は、介護付き有料老人ホームで働いているゆっちゃんと申します。
先日、介護ロボット「SOWAN(ソワン)」のコマーシャルを見て、とても興味深かったのでいろいろ調べてみました。
介護施設では、職員が24時間365日、交代しながら働いています。
しかし、低賃金・排泄処理等に対する抵抗などから、常時人手不足で悲鳴を上げている業界です。
高山商事とテムザックは、介護施設内での巡回見守り・異常時の駆けつけ・情報通知等を行うことができる自動駆けつけ介護ロボット「SOWAN(ソワン)」を共同で開発しました。
超高齢化が進み、2025年には、団塊の世代が75歳に突入し、37.7万人の人手が不足すると言われています。
そこで、今回介護職員の負担を少しでも減らし、ご家族が安心できる環境づくりを目的として、介護ロボットの開発に取り組んだとのことです。
2019年11月から受注が始まったようですが、このロボット、どのような機能があるのでしょうか?
1、自動巡回
360℃全方位センサーを搭載し、 定められた時間に、定められた場所から、障害物を回避しがら静かに巡回します。
2、バイタルデータの見守り
入居者様の腕に装着した活動量計(ウェアラブルデバイス)から、脈拍の情報をサーバへ送信して継続的に見守りを行います。活動量情報は、居室のタブレット端末と管理者用端末で確認できます。
3、自動駆け付け
入居者様の脈拍数値が設定値を超えると、ソワンはサーバからの指示を受けて自動で居室まで駆けつけ、入室と同時に映像の録画を開始します。職員はその映像を遠隔で確認でき、ソワンを通じて利用者と会話することも可能なのです。
4、自動引き戸開閉装置「ポルテア」
普通の引き戸を、後付けで簡単に自動ドアにできるシステムです。ソワンとの通信により自動で扉が開閉する仕組みで、ソワン単独で部屋の出入りが可能になります。
5、登録者の顔認識と声掛け(オプション)
認知症による徘徊がある人など、事前に登録した施設の入居者様を巡回中に発見した場合は、個人を認識してお部屋に戻ってもらうよう声かけを行います。文言は時間帯に合わせて変えることができます。
6、自動充電
ソワンの電池電圧が少なくなった場合、自動で充電スタンドへ戻り充電を行います。充電完了後は巡回を再開します。
7、転倒者検知・通報(オプション)
転倒者を発見した場合、警報を発して職員に知らせます。
いろいろな機能があり、なかなか役に立つのではと思いますが、予算がどのくらいかかるのか、というところですよね。
下記のプランは、施設内の Wi-Fi 、インターネット環境が大前提です。
時給88円で働いてくれるなんて、労基法違反もいいところですね(笑)
でも介護業界の人手不足は本当に深刻です。
猫の手も借りたい、じゃなくロボットの手も借りたい・・・切実な問題です。
人生の最終局面を迎えている高齢者の方たちが、穏やかに落ち着いた気持ちでご家族とお別れできるのが、一番の幸せですよね。
そのためには、現場で働く職員も高齢者の方々ときちんとケアと対話できる余裕のある環境が必要だと思います。
そのためには、手が回らない部分を介護ロボットに助けてもらうことは、とても画期的なことだと思います。