ゲーム障害という依存症!治療法は?
ゲームはハマるとやめられないですよね。
でも、ハマりすぎると病気になってしまうそうです。
10代のスマホでのインターネット平均視聴時間は、休日271分、平日167.5分だそうです。
平均ですから多いと1日中やっている子もいるのではないでしょうか。
そこで立ち上がったのが香川県です!
香川県が「ゲームは1日60分」 という全国初めての条例 を制定しようとしています。
子どもがインターネットやゲームの依存症になるのを防ぐためとして、家庭でのゲーム利用に1日60分、休日は90分などの時間制限を設ける全国初の条例の素案を香川県議会の検討委員会が決定しました。
素案への意見を募るパブリックコメント(意見公募)から始め、2月の県議会に条例案を出し、4月からの施行をめざすとのことです。
また、スポーツ庁主催の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(小5~中2迄の200万人)の結果によると、運動をする時間が少なくなってしまった為に、軒並み体力が落ちていることが判明しました。
そしてWHO (世界保健機関) が、ゲームのやりすぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を国際疾病として正式に決定しました(2019年5月)。
さて、ゲーム障害とはどんな病気なんでしょうか?
WHOの基準として、 個人・家族・社会・学習・仕事などに重大な問題が生じる状態が12ヶ月以上続いた場合「ゲーム障害」と診断されます。
厚生労働省の研究班の調査で、93万人の中高生がネット依存であるとの報告がなされました。
これは中高生の約7人に1人がネット依存症 だということです。
日常生活の重大な問題とは、下記の症状のうち5つ当てはまると病的な使用とされています。
- ネットに夢中になっていると感じる
- 予定よりも長時間使用する
- 制限しようとしてうまくいかなかったことがある
- トラブルや嫌な気持ちから逃げるために使用する
- 使用しないと落ち着かない、いらいらする
- 熱中を隠すため、家族らにうそをついたことがある
- 使用時間がだんだん長くなる
- ネットのせいで人間関係などを台無しにした、しそうになった
ゲーム障害になってしまったら、治るのでしょうか?
正式に病名がついたことで、今後は調査や研究も進み、国の対策も望まれるところです。
病院では主治医の問診やカウンセリングのほか、同じゲーム依存症患者らとともに話し合い、本人が癖や誤りに気づけるよう促すプログラムNIP(新アイデンティティプログラム)やゲームができない環境をつくるための入院・合宿などもあります。
※NIPとは・・・久里浜医療センターのネット依存外来で2012年から行われている治療プログラムです。日中、ネットなしで過ごす楽しみを見つけることを目的としてしています。
ゲームが全く悪い!というわけではありません。
1日1時間以内の制限時間を設けてゲームをすることにより、
「集中力が高まった」
「計画性を養える」
等良いこともたくさんあります。
何事も「依存しすぎ」が問題なので、ルールを決めた香川県の発案は間違ってはいないと思います。
子どもの頃から、ある程度の目安を決めることで、幅広くいろいろなことを経験する時間が増えてくると思います。
いろいろなことを吸収して、成長していってほしいと思います。