下剤ばかり飲ます施設ってどうなの?
私が勤務している施設では、何名かの入居者さんに朝食後、昼食後、夕食後に必ず下剤を飲ませています。
毎日です!!
その上、便が2日出ないとラキソベロンという下剤をお茶に入れて飲んでいただかないといけないのです。
下剤って毎日飲むと効かなくなるようなイメージがあるのだけど、どうでしょう?
どうしてそんなに下剤ばかり飲んでもらうのか?
どうやらそこにはナースの思惑があるようなんです。
便が出ないと、指を肛門に入れて便をほじくりださないといけない作業が待っているようなんです。
そうしないで済むには、とにかく下剤を飲ませて便を出させることを優先するとのことです。
たとえそれが下痢であろうとも!!
下剤に頼らなくても便が出るように、食事とか体操とか別の方法で入居者さんの排便コントロールができると嬉しいかなと思います。
下剤といってもいろいろあるんですよね。
うちの施設で多くの人が服用しているのは、下記の下剤です。
★酸化マグネシウム。
大腸の水分の吸収を抑制するので、そこを通る便の水分が多くなる。そうすると、便が柔らかくなってスムーズに出る。
★センノシド。
大腸を刺激することによって便を押し出す蠕動運動を促す刺激性下剤です。
★グーフィス。
2018年4月に販売された世界初の胆汁酸トランスポーター阻害剤です。
胆汁酸トランスポーター阻害作用により大腸に流入する胆汁酸の量を増加させます。
胆汁酸は、大腸内に水分を増やし、大腸の蠕動運動を促進する働きがあるため、便を柔らかくし、出しやすくする効果につながります。
下剤って本当にいろいろあるんですよね。
でも、高齢になると食事の量が減ってくるし、他の薬の副作用で便秘になりがちになる方もいるので、仕方ないことなのでしょうか?
でも、今からできることを考えてみると、
適度な運動と食事の見直しを提案していけるかな思います。
特に食事は、同じようなものが多く、入居者さんの評判も良くないです。
「おいしい」と思える食事を目指して、なおかつ毎日続けられる簡単な運動(テレビ体操や散歩など)を実践していけば、下剤からの脱却、下剤の量を少しでも減らせることも夢ではないのかなと思います。
明日から問題意識をもって、毎日入居さんへのケアを大切にしていこうと思います。